リコールを考える

リコールを考える

リコールと言えば、欠陥商品というイメージが先行しますが、リコールの果たす役割とはどのようなものなのでしょうか。

概要

リコールを考える1

「トヨタ自動車が米国で大量リコール」―。2月の新聞紙上には、この言葉が連日のように躍っていました。あたかも、日本を代表する企業の「トヨタ」が、会社ぐるみで「巨悪」をはたらいて、アメリカで詰問されている、そんなイメージで語られたように思います。

しかし、「リコール」というのは、本当に「悪」なのでしょうか。たとえば、食中毒を出した食品メーカーや、整備不良の旅客機を飛ばした航空会社などと、同列に扱ってよいのでしょうか。それを考えていきたいと思います。

現地のアメリカの報道では、意外に冷静なものが多いことも、参考になるでしょう。日本では、米国の国会議員の方からトヨタの豊田社長に「恥を知れ」などと罵詈雑言があびせられたなどの報道が目を引きますが、現地では、アメリカが民主党政権になると「日本車たたき」が周期的に蒸し返されるのが織り込みずみのようで、「ゼネラル・モーターズ(GM)株の過半数を保有する政府が、ライバル・メーカーに対するマスコミの酷評が続くことを望むのは理解しやすいことだ」(米シンクタンク、ヘリテージ財団のニコラス・ロリス研究員)、「トヨタ批判は米国の国益に沿ったもので、トヨタは犠牲者だ」(フィナンシャル・ポスト=カナダ)などといった論調があることも伝えられています。

では、これから今回のトヨタの件にあまりとらわれず、「リコール」を考えていきましょう。

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